スティーヴ・ウィンウッドがヴォーカル+全楽器を演奏した「While You See a Chance」

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この曲はシングルとして1981年にリリースされているが、その前年にリリースされたアルバム『Arc of a Diver』の1曲目に収録されていた。

 

この『Arc of a Diver』ではすべての楽器をウィンウッドが担当した。演奏されている楽器は以下の通り:

ヴォーカルはもちろんウィンウッド本人がすべての曲を歌っており、ハーモニーやコーラスといったバッキングヴォーカルも彼自身による多重録音。

 

加えてアルバムのプロデュース、エンジニアリング、ミキシングまですべてすべてウィンウッドが担っている。まさにセルフメイドアルバムである。

 

唯一ほかの人が関わったのが曲作りで、収録曲すべてがウィル・ジェニングスというアメリカのソングライターとの共作となっている。ジェニングスはエリック・クラプトンの「Tears in Heaven」や映画『タイタニック』の主題歌「My Heart Will Go On」の歌詞を書いたことで知られている。

 

ウィンウッドのキャリアを代表するヒットアルバムとなり、本国イギリスでは13位だったものの、カナダで1位、アメリカで3位という成功をおさめている。

 

シングルカットされたこの「While You See a Chance」もアメリカで7位のヒットとなり、ウィンウッドのソロアーティストとしての地位を確立した。

 

2011年にエリック・クラプトンと共演で来日したときもこの曲は演奏されており、リリース当時と変わらないヴォーカルに驚かされたのを記憶している。